
池上本門寺の松涛園に行ってきました。
ipodで撮影したのでいまいち伝わらないけど、都内と思えないほど静かで緑あふれる味のあるお庭でした。
うちからは自転車で15分ぐらいの近さ。でも行ったのははじめて。無料で入れました。

こういう細い道は、どこか親密さを感じさせられます。道の先にお茶室が…。

と思ったら売っていたのは精進アイス。乳製品をつかっていない本門寺名物だそうです。
もちろん買いました。しょうが味をチョイス。あっさりしていてラクトアイスふう。
すごい売れ行きでした。吸い込まれるような細い道の先にこれがあるので無視できないんですよね。いい商売です。
こちらのお庭は、なんと小堀遠州の作庭。お庭に詳しくない私でも、小堀遠州=桂離宮で覚えがあります。
というかBRUTUSの特集でそう覚えるように書いてあったような…。。
小堀遠州 (こぼりえんしゅう) 江戸初期の武将・茶人・造園家。近江生まれ。作事奉行として仙洞御所、名古屋城天守閣、二条城御幸御殿、同二の丸庭園などの建築、造園に当たる。 南禅寺塔頭金地院の茶席、庭園をつくり、大徳寺に孤篷庵を造営。伏見奉行を長くつとめた。茶道では遠州流の祖。墓は孤篷庵と伏見区深草大亀谷、仏国寺。1579(天正7)~1647(正保4) (京都市観光文化情報システム)
桂離宮は行ったことがないのでよくわからないけど、直線的なモダンなつくりのお庭らしい。
松涛園はかなり起伏のあるお庭。細い道がくねくねと迷路のようにのびていて、点在するお茶室をつないでいます。柔らか〜い優しい雰囲気です。
かぼそい道の脇にダイナミックな石灯籠。

直径2メートルぐらいある笠がど〜んと載っていました。脚の部分は土偶みたい。
規模はちがえど、歩いたかんじが京都の高台寺と似ている、と思って帰ってから調べたらドンピシャ、
高台寺のお庭も小堀遠州のデザインでした。
こういうのが当たると、テストで正解を出したようで嬉しい♪
たぶん松涛園は、桂離宮よりも高台寺のテイストに近いと思われます。
松涛園の一般公開は11日まで。
行けてよかった〜。
実はこのお庭のことを知ったのは全くの偶然。ちょっとおもしろかったので、そのことも書いておきますね。
狛江に住んでいる家族を訪ねるため、えっちらおっちら下丸子から3回乗り換え、さらに狛江駅からバス。
バス待ちの間ひましていると、やってきた初老のおじさんが、乗りたかったバスが行ってしまったとあたふた騒ぎ出しました。
なんでもバスが珍しく時間どおりに行ってしまったので乗れなかった、いつもと違うとかで、ちょっと納得しきれない様子。
日本ですからね、時刻に正確な。おじさんゆるいわね。
次のバスは一時間後。
おじさんが池上に行きたい、電車の乗り換えが、小堀遠州がなどと細々とぶつぶつ言っているのを聞きながら、乗り換えたいへんですよね、池上は近くです、小堀遠州いいですね、などと私もぶつぶつ言いいつつ携帯で乗り換え検索。
たしかに遠いだけでなく乗り換えパターンも多いので、ルートを決めるのが難しい場所です。
検索した直近最短ルートを伝えると、おじさんはしばし呆然。
そして私に、池上のお庭は11日までの限定公開だから絶対行ったほうがいいと念押しをして去って行きました。おじさんなりのお礼だったのでしょう。
なので早速翌朝お庭に出かけることにしたわけです。おじさんありがとう。情けは人のためならずだね。

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