多摩川の六郷土手で行われるどんど焼きに行ってきました。
お正月気分も抜けつつある今日このごろですが、最後の正月行事、その年に飾ったしめ飾りや松を川原で盛大に焼き上げる行事です。
初めて見ましたがすごい炎。
めらめらと燃え上がった火があっというまにお飾りの山をつつみ、囲んでいた人垣が熱い熱いとわらわら後ずさり。
真近で感じる熱さとパキッ、バキッと木がはぜる音、高々と舞い上がる灰がダイナミック。
喜んでざわつく子ども達とは対照的に、大人は静かに見守り子どもに火のこわさを教えたりしていました。
会場には大勢の人が来ていましたが、騒がしいどころか落ち着いた雰囲気。
炎に見入ってしまうからでしょうか。わたしたちも次第に話をやめ、燃え落ちる火をじーっと見つめていました。
火の勢いがおさまると、竹竿にワイヤーでさつま芋をぶらーんとぶら下げたものを投入。これは大人も子どもも楽しそう♪
待ちかねていたとばかりにわーっと近寄って芋を投げ込んでいました。
わたしが初めてどんど焼きを知ったのは井上靖の小説「しろばんば」。
国語の教科書に掲載されていたので覚えている方も多いかと思います。
山と積み上げた正月飾りや書き初めに火をつけ、その火で子ども達がもちなどを焼いて食べる、ほかのストーリーは忘れ去りましたが、そのわくわくする光景だけは脳に焼き付きました。
小説上わくわくどころかかなり真面目なシーンなのですけど、子どもの頃の私にとってそれはどうでもよく、どうも近所の神社でやっているお焚き上げとはまるで違うらしい謎の火遊び、どんどん焼きというひびきが印象的でした。
その後本物のどんど焼きには縁がなくこの歳になり、今年初めて生で見る機会にめぐまれました。
家から自転車で行ける川原で「六郷どんど焼きを守る会」が開催してくれていました。ありがとう!守る会。
どんど焼きは昼すぎから始まるということで、朝からわくわく。
空は晴れて風もなく、どんど焼き&サイクリング日和、なんてラッキー。
さて出発!と自転車に乗ろうとしたとき、田中がひとこえ
「あれ、お飾り持って行かないの?」
かんじんの正月飾りを忘れるところでしたー! あわてて取りに戻りました。
気のつくパートナーのおかげでうちのお飾りもぶじにどんど焼きの仲間入りができ、冒頭のように炎に焼かれ空にのぼっていきました。
会場ではおしるこや甘酒、みかんを振る舞ってくださり、わたしたちも甘酒でのんびりとあたたまりました。
守る会の募金もやっていたので、少しですがもちろん入れてきました。
来年も続いてほしいので!
会場ではほかに「とんび凧」というのも見られました。
見上げるとほんとに鳥を飛ばしているみたいなすご〜くかっこいい凧です。
近くで見ても勇壮、ただ反対か
ら見ると、なんともかわいい目をしてます!
晴れた日の凧揚げは見ているだけでも気持ちいい。なんだかすかっとした日になりました。
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