カリグラフィー教室の作品展の搬入に行ってきました。 教室近くの銀行さんがロビーの一角を貸してくださり、4カ月に1度ぐらいの頻度で開催しています。
カリグラフィーはペンや筆でアルファベットを書くアートで、西洋書道とも言われています。 上達するにはひたすら書いて書いて書きまくること。 もちろんセンスや才能も必要ですけど、練習でそれを上回ることができる点がイラストなどと違うところ。センスに自信がない私にはそこが魅力でもあります。 逆に練習しないと上達しないわけで……、片手間で取りくんでいては何年たっても埒があかない、そういう厳しい面もあります。
わたしの通っている教室は、わたしを含め片手間でやっている愛好家の集まりなので、作品展といってもはっきり言って……ほほえましいレベルです。
わたしの作品です。 遠目には悪くないかんじです。デザイン的には気に入ってます。 なのですが、……けっして近寄って見ないでください。 もしくは焦点をぼかして見てほしい。
言い訳になるのですが、わたしの場合、最近は簿記の勉強を始めたのもあり、カリグラフィーはすっかり後回し、10日前になって焦って練習再開、書けば書くほど、ダメなところばかり見えてきて、これを人様に見せていいのかしらと悩む事態でした。紙選びの後悔だけでも長々と書けるほどです。 しかしこうやって時々でも自分の字に向きあっていかないと、上達しないとわかっているので、恥ずかしながら出展させてもらっています。
さて搬入に行ってみて、他の方の作品を見てきたところ……、ほっとしました。皆さん似たようなレベルです。 その中ではレベルが高かったのがこちら、シックなTさんの作品。
文字だけで勝負しています。f、g、yのテールがきれい。わたしもこれくらい書けるようになりたい。
文字だけで勝負するのは難しいので、色やちょっとしたあしらいで雰囲気を出すのが初心者のセオリー。 中でも注目だったのがこちらYさんの作品。 白いレースのような飾りに彩られた見事なカードの数々。 これはパーチメントという技法でかなり根気がいる繊細な技です。
とてもすてきなのですが、肝心のカリグラフィー…んん?どこ? と埋没ぎみ。 彼女の場合、焦点をぼかして見ることを要求する代わりに、文字に目がいかないように周りをゴージャスにしたてたようです。気持ちはとてもよくわかります。わたしもこんなワザがほしい。 主客転倒なこちらが、華やかさでは一番目立っていました。
先生の作品です。 さすが一線を画す素晴らしさ。ドアップもOKです。
加藤幸子先生とおっしゃるのですが、もともとイラストレーターで、カリグラフィーを始めたのは子育てを終えてからの遅いスタートだったそう。
そのぶんいつも、「今しかない!」という気持ちで取り組んできたそうです。 というとストイックに聞こえますが、描くのも教えるのもとても楽しんでらっしゃっていて、おかげでわたしも教わりに行くのがいい息抜き。
次回はもっといい作品が作れるように、「今しかない!」の気持ちでがんばれわたし。
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